MENU
北京堂鍼灸伊東

大・小後頭直筋の治療法

大・小後頭直筋の治療法
目次

解剖

大後頭直筋は第2頚椎の棘突起から起こり、上に向かい、後頭骨下項線の外側骨面に停止します。片側の収縮で頚部の同側回旋し、両側の収縮で頚部を伸展します。小後頭直筋は第1頚椎の後結節から起こり、大後頭直筋の内側の後頭骨下項線の骨面に停止します。その作用は大後頭直筋と同じです。

後頭下筋

病因病理

1)長期にわたり下を向いて作業をしたり、スマートフォンを操作したり、ベッドやソファーの頭をもたれてテレビを見るなどの姿勢で容易に大・小後頭直筋を損傷します。

2)この損傷が一定程度蓄積すると、寒さにより誘発され、日常生活でよく見られる損傷する動作は、机に向かう、麻雀を打つ、セーターを編む、刺繡をするなどです。

3)低すぎる枕を使用する:枕の高さは自身の握りこぶしの高さを基準とします。長期に低すぎる枕を使う或いは枕を使わないと、この筋肉を損傷することがあり、頭痛、頭がくらくらする、めまいといった症状を呈することがあります。高すぎる枕を長期間使用すると、主に損傷するのは第4頚椎以下の関節で、首肩の凝りや張り、或いは上肢の麻痺を生じることがあります。

臨床表現

1)頚部のこわばり、痛み、後頭骨下項線外側の片側或いは両側の疼痛。

2)うなずく動作が出来ない、頭半棘筋のうなずく動作と異なり、ゆっくりとうなずくことは可能。しかし、速くうなずくことは出来ず、速く左右に頭部を振るとめまいのような症状が出ることがあります。

3)ここの深層部は椎骨動脈が第1横突孔と第2横突孔を出て、頭蓋内に迂回して入る場所であるため、大・小後頭直筋の痙縮が椎骨動脈への圧を増大して、血液供給不足を引き起こし、めまいや頭痛、前額や側頭部の放散痛が発生します。

4)多くの患者が長期にわたり下を向いて仕事をする労作性損傷の既往があり、大後頭直筋が後頭骨に停止する、下項線の外側骨面を押すと索状のような組織、或いは疼痛性結節がある。その起始部は第2頚椎棘突起の病変でも押すと疼痛性結節がある可能性があります。

5)患者は力いっぱい頭を上げるよう伸展し、検者は片手で患者の頭を上げる動作に抵抗するよう後頭部を押さえ、疼痛の増悪が起こるかを検査する。これを頚部伸展抵抗テスト陽性といいます。

診断

1)頭がくらくらする、めまい、後頭骨下項線外側の疼痛がある。

2)速く頭を上げる時、後頭下外側の痛みが増悪し、めまいが増悪する。又は速くうなずく動作が出来ない。

3)頚部伸展抵抗テスト陽性

4)第2頚椎棘突起から外側に1.5cm及び後頭骨下項線外側面に疼痛性結節がある。

治療

治療部位

第2頚椎棘突起傍の疼痛性結節点、後頭骨下項線外側の疼痛性結節

 後頭骨下項線は体表から深い位置にあり、結節を触れることもあれば、そうでないこともあります。そこで、この筋肉の問題が疑われる時は、左図のように5~7mm間隔で鍼を入れていきます。上記の説明は針刀を使用していますが、一般的な鍼(毫鍼)だと直径0.3mm以上でないと鍼が進まないことがあります。
 第1頚椎と後頭骨の間は隙間があり、鍼を入れる時はゆっくり入れることが重要です。使用する鍼の長さは第3或いは第4頚椎の夾脊の深さで使用する鍼+1cmの鍼を使用します。

第2頚椎棘突起は図のように下方へ斜めに角度をつけて刺鍼します。

参考文献:胡超伟,超微针刀疗法,湖北科学技术出版社:2014

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次